クライアントをお見送りした後、ロンドンに向かうフライトまでの間半日間の自由時間がありました。2年ぶりのニューヨーク、色々と観光してやろうと意気込んでいたのですが、いざ当日考えてみると行くべきところがそれほど思いつきません。自由の女神もエンパイア・ステート・ビルも今さらだし、グラウンド・ゼロも新ビルの基礎工事が始まっていて立ち入り禁止だし、5番街で買いたいものも何もないし・・・。
そこで、大半の時間を「The Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)」で過ごすことにしました。合計6時間弱、それでも全然見切れませんでした。20年前小学2年生で来た時には両親が感激している横で「ふーん、古い絵を見て何が面白いんだろう」くらいに思って退屈していたのを覚えているのですが、やっぱりこの年齢になると大分興味を覚えるようになっていました。ただ、当時と比較して自分自身の美的感覚に特段磨きが掛かったとは到底考えられないので、やっぱり芸術を楽しむためには前提知識が重要なのかもしれません。例えばこのゴーギャンの絵なんて典型的だと思うのですが、タヒチの原住民の親子を聖母子に見立てていて、また、フランス人であるのに東洋美術の影響が見られるからこそ、関心を引くのだろうなと。その背景を知らなければ、僕にとっては未だにただの「上手な絵」です。まあいずれにせよ、見応えは抜群でした。ギリシア、エジプト、中近東の展示は大英博物館やルーブル美術館に若干見劣りするものの、逆にその他が凄い。よくまあこんなに世界中から収集したものだとつくづく感心します。個人的には、今まであまり触れる機会がなかったこともあってか、大洋州の展示が印象的でした。パプアニューギニアで数百年前に作られたペニスケースを握った人形とか。
その後セントラルパークを少し歩いてみましたが、もうすっかり晩秋の趣でした。西日を浴びる木々もどこか物寂しげ。
その他の時間は、ハンバーガーを食べて、ホットドッグを食べて、コリアンタウンでソルロンタン(牛骨煮込み雑炊)を食べて、チャイナタウンでワンタンメンを食べました。つまり食べ続けて過ごしました。味にせよ、値段にせよ、やっぱりロンドンよりニューヨークの方が食事事情がずっといい!観光するならヨーロッパに近いロンドンに軍配が上がるかもしれませんが、生活するなら断然ニューヨークに分がある気がします。
そうこうしていたら、いつの間にか空港に向かう時間になっていました。結局あっという間の半日でした。次ニューヨークに行けるのはいつだろう。
本当に写真うまいねー
日本もだいぶ秋の趣です。
投稿情報: mami | 2008-10-31 19:26
>mami
お褒めの言葉、光栄です。
日本の秋、紅葉が見たいです。
でもずっと、日本の秋の味覚を楽しみたいです。
投稿情報: Shibuya | 2008-11-01 06:51
リスかわいいですね!!
しっぽがあったかそう。首に巻きたい!
ふわふわ~
投稿情報: えりか | 2008-11-08 11:02
>えりか
ふわふわだよねー。
こんなかわいいリスがセントラルパークにも、そしてロンドンのハイドパークにもたくさんいるので、心癒されます。
投稿情報: Shibuya | 2008-11-08 21:18